真性悪魔と人類悪・ビーストの相関性(型月考察)
まずは最近のfgoプレイ状況から
!!!!!!!!!!うおおおお!??!
あれは誰だ!?美女だ!?ローマだ!?
・・・・・・・
というわけで。第三回は悪魔について書こうかなと。
なんでこれについて書こうかと思ったかは、別にガチャに病んだからとかじゃなく、なんか悪魔の設定見直してみると人類悪と似てて面白いなーと思ったからです。
1.悪魔の性質について(悪魔憑きとは)
まずは悪魔の簡単な設定から↓
第六架空要素。人間の願いに取り憑き、その願いを歪んだ方法で成就せんとする存在。悪魔の概念は人類にとっても最大の障害として扱われ、神が全知全能であるのなら、悪魔は人知無能の存在。手の届く範囲にありながら決して理解できない淵。『stay night』においては悪魔は偽物しか存在せず、『EXTRA』でも真性悪魔を生み出した現象は2030年現在においてもひとつの成功例もない。悪魔は人間の体を用いて受肉しようと働くが、苗床になる人間の精神が耐えられず、周囲に魔を撒き散らして自壊するのが通例。悪魔に憑かれると他の要素に異常が起き、最後には肉体も変化して異形の怪物と化す。高位の悪魔ほど「症状」が表に出づらく検知が困難で、露見するのは大惨事が約束された後になりやすい。
悪魔の最大の特徴とはここに示されている通り、「人間の願いに取り憑き、その願いを歪んだ方法で成就せんとする存在」という点でしょう。それともう一つ、どうやら悪魔には偽物と本物が存在するということ。
悪魔のこの二つの特徴はおそらく型月世界のみならず、きのこの脳内で明確に定義されているものだと思われる。公式で「月姫」や「fate」との接点はないとされていますが、悪魔を題材としたきのこの小説DDDにその性質が割と細かく描写されています。今回、月姫・fate世界での「悪魔の性質」を考えるにあたってDDDを大いに参考にするので、世界観違うだろjkって人はほーんって感じで見てください
以下DDDでの悪魔の設定↓
偽物の悪魔とは現実の悪魔憑き(病気)であり、本物は空想上の悪魔とされる。迦遼海江は本物の悪魔である。「荒唐無稽にして人知無能の現象」であり、悪魔憑きという人のカタチでなければ顕現しない魔など、少しばかり面白おかしいだけの人型に過ぎないという。偽物は人間に寄生する(悪魔憑き)が、本物は人間になど寄生せず、人間の魂と引き換えに現れる。弱さの全肯定であり、弱さを温床にし、全力でその弱さを育てあげる。
ここでも偽物の悪魔と本物の悪魔が存在している。偽物の悪魔はA異常症という病気である。A異常症とは↓
少し特殊な精神病の一つ。鬱・対人恐怖症に代表される現代病の一種で、レセプタクラッシュとも呼ばれる。発病者は俗に悪魔憑きと称されるが、その悪魔は「人為的で打算的な悪魔(にせもの)」だという。ただし、悪魔が本物か偽物かに関わらず、悪魔憑きになるのは心の弱い人間と決まっている。石杖所在は「社会不適合者の弱音」と呼び、迦遼海江(本物の悪魔)は「偽物」と呼んでいる。
何故これが偽物だとしても悪魔と呼ばれるのか。作中では奇怪な言動が悪魔に憑かれたようだからって発言もありましたが多分本質は「人間の願いに取り憑き、その願いを歪んだ方法で成就せんとする存在」だからだと思います。
A異常症をもうちょっと説明すると、
1.環境によって感染者の心が病む。
2.強い感情によって受容体を傷つけてしまう。
3.自らを苦しめる原因を解決するための新しい機能(新部)を人体に作り上げる。
って感じの病気です。受容体っていうのは神経の繋がりであるシナプスの間隙に放出される神経伝達物質を受け取ることで脳に新しい情報・感情を作りださせるシステムだそうです。よくわかりませんね。要は「”苦しい”と思う原因を解決したい」っていう願望に取り付いて、それを文字通り歪んだ(人体が)方法でかなえてくれる悪魔というわけです。関係ないですが、ガチャに病んでる人は課金って悪魔に憑かれないように注意しましょう
CCCにおいて「主人公を守りたい」という願望をきっかけに暴走してしまったAIであるBBですが、それをかなえるためこちらも悪魔憑きよろしくムーンセルの制約を無視した自己機能の拡張を行っています。スキル自己改造EXですね。ティアマトも同名のスキルを持っており、またその黒泥に囚われた者に付与されるスキルのひとつでもあると。「悪魔に憑かれると他の要素に異常が起き、最後には肉体も変化して異形の怪物と化す」。このことから、自己改造は悪魔に憑かれたものが発現するスキルではないかと予想しました。
fgoにおいて自己改造を持つ鯖は以下の通り↓
BB、ジャンヌオルタ、ティアマト、ナーサリーライム、呪腕のハサン、ジキハイ、百貌のハサン(迅速のマクール)
まあ悪魔に憑かれてんのかな・・・?と思えなくもないメンツ。BBとティアマトは多分病んでおかしくなっちゃった奴ら。呪腕はもろ悪魔シャイタンの腕を持ってるしナーサリーライム・・・?・・・まあこの辺は後々考えてみます。全員がそうとは限らないってこともありそうですし。
ナーサリーライムについては一応考えた仮説はあって、ポイントはこのサーヴァントが固有結界そのものであるという点。DDD世界において、悪魔憑きである銀河最強ニートこと大熊猫目々は他の悪魔憑きと違い、新部を自分の体に作るのではなく、環境の方を変えてしまうといった性質を持っていました。石杖カナタはこれを「救いの手段を自分自身にじゃなくて、環境に求めたタイプの変貌」と評していますが、これを月姫・fate世界の概念で表現すると・・
固有結界と呼ばれることになります。
自分を変えるか、環境を変えるかの違いなのでDiesiraeの求道と覇道みたいなもん?と思ってたんですがどうやら違うっぽいです。悪魔憑きのタイプの問題、ではなくて固有結界の使用者とその対象の問題。
固有結界の説明文中で関係ありそうな部分を抜粋すると
元々は悪魔と呼ばれるモノが持つ異界常識であるが、今では多くのモノが持つにいたった独自の結界を指す。
本来なら精霊・悪魔だけの能力だが、長い年月をかけて個人の心象世界を形作る魔術が完成し、一部の上級術者が固有結界形成を可能とした。
これですね。元々固有結界は悪魔が持つ能力だったと。さらに面白そうな部分を抜粋すると
空想具現化と異なるのはその形を自由に決定できない事。術者のただ一つの内面が形になるわけだから、術者は結界の形に意志を加えられない。
が、逆に自然ではないものに影響を与えられる点で、空想具現化より優れているといえるかもしれない。
空想具現化とは↓
自然、世界の触覚である精霊が持つ能力で、自己の意思を世界と直結させて、世界を思い描くどおりの環境に変貌させること。
精霊の規模によってその具現レベルには差があり、あくまで変貌させられるのは自然のみ。自然から独立しているものを変貌させることはできません。
本編でロアを消し去ったアルクェイドの空想具現は、包丁で大根を切るように廊下の大気の層を真空状態にした、ということ。
ここまでで一度仮説も含めまとめてみると、
・悪魔に憑かれたものはスキル自己改造を発現する
・悪魔は固有結界をその能力として持つ
・固有結界は空想具現化と異なり、自然ではないものに影響を与えられる
ここで固有結界のもう一つの特徴として、自然の延長である精霊以外のものが異界を作れば、世界そのものが異なる界を潰しにかかります。結果として一個人の固有結界はわずか数分だけのものになると。ではどうすれば固有結界を維持し続けることができるのか。月姫においてネロがしていたことがヒントなんじゃないかと思います。
つまり、だれかの肉体の内部に固有結界を作ってしまえばいい。
その固有結界なんか破裂してるけど大丈夫?
デミヤのあれがどういうものなのかは一度置いといて、これでナーサリーライムが悪魔憑きの特徴と思われる自己改造を持ってる理由がなんとなく腑に落ちましたね。
先程まで悪魔憑きのタイプとして自己を変えるか、環境を変えるかの違いがあり、それぞれの能力が自己改造もしくは固有結界という形で現れるのでは、と予想していました。しかしそうではなく、固有結界を持つのは悪魔の方で、悪魔に憑かれた者はそれを肉体内部に作られ、結果として自己改造というスキルが発現すると。
ナーサリーライムが固有結界そのものであるにも関わらず世界からの修正を受けないのは、まさしく自己の内部に固有結界があるからで、単独で悪魔憑きという現象を体現しているといえます。だからナーサリーは悪魔と悪魔に憑かれた者両方の性質(固有結界と自己改造)を持つんじゃないだろうか。
ナーサリーと悪魔の共通点は他にもあり、たとえば「マスターの心(願望)を形にする」「名づけられることによって形を得る(ので名づけてはならない)」など。
これが示すことは、別にナーサリーが悪魔というわけではなく、悪魔の能力としてナーサリーのような固有結界がある、というだけだとは思いますが。
話は戻りますが、誰かの肉体に固有結界を作ることが悪魔の所業なら、デミヤの行いはまさに悪魔そのもの。
理想もない、思想もない、それ故に効率の良い。
機械と同じさ、などと嘯く無銘の反英雄。「よくやってくれたな、マスター。俺を語る中身は全てなくなった。正真正銘、オレは無銘の英霊になったわけだ」
・・・霊基再臨のたびに姿がおかしくなっていくエミヤオルタですが、あれが何に近づいていってるのか。背中のナンバリングといい、まだ何かありそうなキャラですね。
2.悪魔と人類悪の関係(本物と偽物)
本当はこっちが本題のはずだったんですけどちょっと脇道にそれすぎましたね。
さて、人類悪がどのような存在であるかは、先述したBBの件が良いモデルケースになると思います。曰く、人類悪とは人類「が」滅ぼす悪。その人理を脅かすものの本質は人間への悪意という一過性のものではなく、人理を守ろうとする願いそのもの。即ち、人類愛であると。
この人理を守ろうとする願いは元々人間の願いなわけです。マリスビリーは人理の維持のためにカルデアスを完成させるという熱意をソロモンから「煮えたぎるような人類愛」と評されており、聖杯戦争設計に関わったマキリの目的は”あらゆる悪の廃絶”でした。人理を守ろうとする人類の願いを、歪んだ形で成就させようとする人類悪は、まさに悪魔の性質を持っていると考えられます。
一つ前の記事でも書きましたが、マキリがしたように人理を守るための手段が魔法であるなら、それぞれの人類悪が持つ能力が魔法と同等であるのも必然。悪魔が弱さの全肯定であり、弱さを温床にし、全力でその弱さを育てあげる存在であることも、人類悪が人類の成長を阻害する性質であることとかぶります。
人類悪が悪魔の性質を持っていることには触れましたが、問題はじゃあこれが本物なのか、それとも偽物の悪魔なのかという点。結論から言うと偽物だと思います。
悪魔の性質とか具体例出して説明してたくせに何を今更って感じですが、先述したのは偽物本物含めての性質ということで一つ。
まずは最もクリティカルな発言から見てみると
BBのこの発言から、キアラはextra世界では真性悪魔に、fgo世界では人類悪になりかけたということ。また、ここから真性悪魔≠人類悪であることも推測できます。(もしくは真性悪魔⊃人類悪)
世界観による差異で最も有名なものとしては、死徒27祖という概念があります。路地裏ナイトメアにおいて、「英霊召喚が可能な世界では死徒の頂点と言われる二十七祖は存在しない」という設定が明かされました。しかし実際には、二十七祖という概念が存在しないだけで、二十七祖に名を連ねる者の多くは上級生徒として存在します。
何が言いたいかというと、要は世界によって呼称が異なるだけで、真性悪魔と人類悪は同じもの(本物の悪魔)を表しているんじゃないかという意見も当然あるはず。
それに対しては、これテスラの幕間なんですが、この世界でもちゃんと真性悪魔の概念はあるんですよね。またextra世界でもギルがBBに対して人類悪と言っていたため人類悪の概念があります。なので単なる世界線による呼称の違いということはないと思うんですがどうでしょうか。
staynight世界とextra世界の悪魔の記述について改めて見てみると、
staynightにおいて悪魔は偽物しか存在せず、本物ー受肉した魔に人間は太刀打ちできないとされる。
extra世界において、悪魔憑きであれ、自らの業で変化したものであれ、真性悪魔を生み出した現象は2030年現在、一つの成功例もない。
特筆すべきはstaynightで悪魔は偽物しか存在しないという点。staynight UBWにおいて、ギルガメッシュは汚染された聖杯を人類悪の一つと呼んでいました。このことからも、人類悪は偽物の悪魔であるという予想ができます。少なくとも、真性悪魔⊃人類悪の可能性もないんじゃないかと。
まあこれだけ見るとこの結論が順当に見えるんですが、問題をややこしくしてるのが型月において悪魔が3種類いることですかね。多分ですが、真性悪魔・偽物の悪魔(人類悪)・幻想種としての悪魔の3つ存在するような描写が割とあります。
以下はfakeでのジャックの宝具であるフロムヘルの記述ですが
しかし、この場でジャックが地上に顕現させた地獄は、「悪魔という絶対悪による人々の堕落」であり、全ての悲劇を、人間の悪意を、「どうか悪魔のせいであってくれ」と想像の産物に押し付けようという、歪んだ願いが生み出した人造の地獄であると言えるだろう。
そんな歪で幼い地獄の中に―一つだけ、「本物」が混じっていた。
この「歪んだ願いが生み出した人造の地獄」はアンリマユ、つまり人類悪のことっぽい。それに対して「本物」とは・・・
「......真性悪魔ではないな。幻想種としての仮初めの存在か......。いや、しかし、仮初めとはいえ、あそこまで凶悪な存在になるとは......」
いや真性悪魔じゃないんかい
とはいえこのことから、今まで偽物本物を考えていましたが、それだけじゃなく幻想種としての悪魔もいるわけです。fgoのデーモン君もこれと同じかな?
フロムヘルしてもらいたいマスターが多そう
実装されていれば・・マイカルデアにおいで頂く所だったな
もしロマンが真性悪魔と幻想種としての悪魔しか知らなかったのなら、偽物の悪魔である人類悪を真性悪魔と考えてしまう可能性は大いにあり得ます。
こんなこと言ってるのにやっぱり真性悪魔でしたってことはないはず・・・。
そして知っての通り魔神柱の集合体であるゲーティアは人類悪でした。人類悪=真性悪魔なら、こんな反応はしないと思うんですよね。
以上が人類悪が真性悪魔ではなく、偽物の悪魔じゃないかと考えた理由です。
最後に(最初から)いつもの妄想ですがじゃあ真性悪魔とはいったい何なのか。
個人的にですが、ネロがその一人なんじゃないかなと思ってます。
いや別に爆死したからとかじゃなくて
そもそも人類悪は救世主が持ち去った人類の7罪ではなく、人が人であるが故の性質、知恵持つ生き物であるが故の切り捨てる事の叶わないモノとされます。
普通に考えるなら7罪というと「傲慢」「嫉妬」「憤怒」「怠惰」「強欲」「暴食」「色欲」の一般的な7つの大罪のように思われますが、これは人類悪には関係ないと。逆に、これら7罪は人類悪とは関係ないとしたら何と関係するのでしょうか?
これマルタの幕間なんですが、マルタの言ってることをまとめると「原罪は全て救世主が持って行ってくれたから悪魔は出現しないはず」ってこと。救世主が持って行った原罪とはさっきの7罪のことっぽい。これらから逆算すると、人類悪とは無関係である7罪は、真性悪魔を出現させるものだと予想できます。
もう前提として話しますがネロはこれまで立ててきた数々のフラグから人類悪(特にビーストⅥ)疑惑があります。しかし、直接人類悪とは言われてない上、
「暴食」「強欲」これらは人類悪ではなく、悪魔を出現させるもののはず。他の人類悪をみても、ここまでストレートに7罪を表現することはなかった気がします。
そしてプロトアーサーの幕間から
暴食とはローマの悪性。人類悪が悪魔の偽物とするなら、その原種とは真性悪魔を指すんじゃないだろうか?
悪魔に憑かれると他の要素に異常が起き、最後には肉体も変化して異形の怪物と化す。高位の悪魔ほど「症状」が表に出づらく検知が困難で、露見するのは大惨事が約束された後になりやすい。
この先「真性悪魔」が出てくるとしたらネロなんじゃないかなーと思います。
最後にとか言っといて結構長くなりましたが今回の考察は以上になります。
あと気になることは、デミヤの背中の4、悪魔との混血のマーリン、フォウ君、固有結界、第4魔法の関係くらいですかね。なんか面白い考察ができそうならやってみようかなと思います。
多分変なところもあると思うので、なんかこれ違うんじゃないのってことがあったら遠慮なくいってもらえれば。次回の更新は未定です。